The Dramatis Personae
[ MDR登場人物紹介]
・Drウイユ
自他共に「博士(ドクター)」と呼ばれている。「眼球喰らい」「眼球狂い」「狂人」などともあだ名されている。
眼球こそ、この世でもっとも素晴らしいものだと悟り、気に入った眼球を見つけてはそれを喰らう。
曰く「眼球とは持ち主の人生を映す鑑。眼球を食むことはその人の人生を食むこと」である。
自ら至高(サフィ)と名付けたスペクトルの眼球を狙い、サフィと幾度も死闘を繰り広げている。
銃、ナイフ、メスなど使用する武器は多数。また身に着けている白衣のポケットには様々なものがしまわれているらしい。
艶やかな黒髪、鳶色の瞳。人形じみた容貌を持つ女性。
帝都(セントラル)の学院(アカデミー)の生物哲学博士でもある。
ラボ(研究所)には数多くのコレクション(眼球)が展示されているらしい。
・ジェイソン
博士の助手として付き従う。優秀な逸材らしいが、時間にはかなりルーズ。
眼窩に包帯を巻き、裾の長い外套を身に着けている。
博士を崇拝し、博士に触れるもの、危害を加えるものには容赦ない。
眼球はすでに博士に提供済みで盲目ではあるが、それを不便に感じている様子はない。
口数は少なく、博士の話の聞き手に回ることが多い。
・至高(サフィ)
人間の姿をした人間ではないもの。
スペクトルの眼球と鋭い爪を持つ。博士が至高(サフィ)と呼ぶ眼球を持つため、博士に狙われている。
また博士の手によって同属が多数殺され、復讐に心を燃やしている。
その詳細は不明だが、過去に博士となんらかの繋がりがあったらしい。
・黒猫(キティ)
路地裏に捨てられた孤児だったが、博士に拾われる。
博士を盲信する幼い少年。黒い髪、褐色の肌。
見た目はどこにでもいるような、町の子供のような姿をしているが、博士に眼球を提供し、代わりに眼窩から黒い筒のようなものを生やしている。
筒は目の代わりとなり、遠くのものや、暗いところを見通すことが出来る。
また、ライフル銃を扱いにたけ、博士の後援に回ることがしばしばある。
普段は猫のような身軽さと俊敏さを生かして、密偵や遣いとして博士のために動いている。
・アンディ・フランク
不死人の情報屋(アンデット・サーチャー)。寿命以外では死なず、超再生力でどんな傷をもたちどころに直ってしまう。
枯れ草色の金髪に、縹色の瞳。
情報という世界を繰り、情報を買うもの売るもの、その全てを支配しているとまで言われている。
全ての情報屋の中でも特筆した存在。
不死人ゆえか、単なる趣味なのか、土の中に抜け穴を作ってそれを移動経路にしている。
博士に惚れているような素振りを見せるが、冗談なのか本気なのかは不明。
双子の兄がいる。
・教授(プラフ)
帝都の学院、生物哲学の教授。
博士は毛嫌いしているが、何かにつけては呼び戻そうと使いを送り込んでくる。
・淑女(マダム)
博士の知り合い。ウェーブをかくブロンドの髪に灰色の目。
足が不自由なためか車いすに乗っている。
若い男性の皮膚で鞄を作るのが好き。密か(?)にジェイソンに目をつけている。
・彼女
サフィの同属で博士の手によって殺された。
その眼球の片方は博士が持ち、サフィを誘き寄せる餌に使われている。
サフィとは仲が良かったようだが、詳しい関係は不明。博士を慕っていたらしい。
・ザリオス
生死体(ゾンビ)の少年。
手足がもげても、首が飛んでも死なない、生きている死体。
教授に従うことで、身体を維持するための防腐剤や、あたらしい部品(身体)を得ている。
普段は、帝都の学園に通う生徒として過ごしているが、成長しないため、名前を変えて何度も通いなおしている。
不死人の双子の兄。不死人のために両親を殺し、そして不死人に殺され、生死体になった経緯を持つ。